しみやけんの中国株投資

運用状況と投資のアイディア、たまに哲学的なことを書きます。

低時給社会

金利、低成長、低インフレ。

欧州や日本の状況ですが、これは何を表しているのでしょうか?

 

いろんな経済学者があれこれ言っておりますが、私は「時間の安い社会」になったと捉えています。

 

金利

金利は借金の価格といえますが、借金は消費や投資を前倒しするためであり、たいていは時間を惜しんだ人がやります。コツコツお金を貯めるよりは、金利を支払ってでも今すぐ欲しい。お金を使うことに対して積極的な人が多い社会ほど借金の需要が上昇し、値段である金利が上昇するわけです。

 

低成長

ある程度社会基盤が豊かになると、社会を改善する余地が小さくなり、人々は働かなくてよくなります。だから低成長は豊かさの象徴といえるでしょう。

逆説的に、個人が働く必要が無くなったことで、「誰からも必要とされてない」と感じて自己重要感の低下に悩む人も増えてきます。仕事は簡単になり、替えがきき、安く働いてくれる人に仕事が流れる・・・

こうなってくると豊かさ・便利も考え物ですね。

 

低インフレ

インフレと時間はどういう関係があるでしょうか。一見、関係なさそうです。しかし、インフレがないと「過去に頑張った人」が報われて、「今頑張っている人」や、「これから頑張る人」が損をしてしまいます。

まだまだ人が働いて支えないと社会が回らない部分があるので、頑張っている人が報われるような社会が望ましいです。つまり、人件費を上げて物価も上げないといけない気がします。

 

低時給社会での生存戦略

時給が安いので、働いて稼ぐことが難しくなります。

「生活するのに、何時間働く必要があるか」を考えて、それが一番低くなるような生活を採ればいいのです。